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博多っ子純情―中学生編から人形師への青春巨編が復刻!

『博多っ子純情 中学生編3』復刻版刊行!

1976年、漫画週刊誌「アクション」で連載がスタートした『博多っ子純情 中学生編3』。主人公・郷六平の中学時代から高校、浪人、大学を経て人形師になる決意に至るまでの成長を描く青春巨編です。

純朴な博多っ子の青い青春物語

恋愛、ケンカ、そして人々との心のふれあいを通して、郷六平は純粋に成長していきます。青春期に誰もが共通して抱える問題がストレートに表現されており、当時は博多以外の読者からも高く評価されました。

博多の風俗・伝統・歴史も満載

作品には博多の風俗や伝統、歴史が色濃く反映されており、博多学の入門書とも言える内容です。第1巻巻末には、著者・長谷川法世氏と福岡出身漫画家・小林よしのり氏による貴重な対談も収録されています。

著者・長谷川法世の歩み

1945年生まれ、福岡市博多区出身の長谷川法世氏は福岡県立福岡高校卒。1968年に「正午に教室へ」でデビュー後、1976年の『博多っ子純情』で社会現象とも言える人気を博しました。

さらに、KBCテレビの「ときめきポテト」「長谷川法世の純情ゴルフ道」などでも活躍。1995年にはNHKテレビ小説「走らんか!」の原案小説も執筆しました。

博多文化を全国へ発信

長谷川氏は「博多弁」や「博多祗園山笠」「博多どんたく」といった博多の言葉と文化を広く全国に広める活動も続けています。

復刻版の魅力

1996年に双葉社文庫で刊行されたのを最後に絶版となっていた本作は、表紙の装画をリニューアルし、待望の復刻版として新たに刊行されました。青春時代の熱い思いと博多への愛が詰まった名作を、ぜひこの機会に読んでみてください。