歴史時代小説の新境地『刻々の断本』―向居直紀が描く緊迫の物語
『刻々の断本』とは
『刻々の断本』(ISBN:9784873024523)は、郁朋社より2009年9月に刊行された向居直紀による歴史時代小説です。全143ページと読みやすいながらも、緻密な構成の中に時代の息吹が感じられる作品です。
物語の魅力
本作は、ある時代背景の中で刻々と変わりゆく人間模様を描写しています。そのタイトルが示すように、物語は断続的かつ緊迫した場面の連続で展開され、読者を飽きさせません。登場人物の内面や感情の機微が丹念に描かれているため、感情移入しやすいのも特徴です。
向居直紀の筆致
著者・向居直紀は歴史小説の筆致に定評があり、本作でも当時の社会状況や文化が生き生きと表現されています。細部までこだわった時代考証により、読後はあたかもその時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
手に取りやすいサイズ感
全143ページ、19cmのコンパクトなサイズで、通勤・通学の合間やちょっとした休憩時間に気軽に読み進められます。歴史時代小説の入門書としてもぴったりです。
歴史の断片を切り取った緊迫の物語『刻々の断本』。時代を超えた人間ドラマに興味がある方は、ぜひ手に取って新たな文学の世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
時は刻々であり断片ではない
本の情報
ISBN: 9784873024523 著者: 居直紀 出版社: 郁朋社 発売年月: 2009年09月 サイズ: 143ページ19cm ジャンル: 文芸,日本文学,歴史時代小説 コクコクノダン登録日 : 2013/04/03